サッカー見た
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久々に頭に来た。
父からの連日の電話攻撃で昨夜老健へ行った。
入って直ぐに事務員が来て
「不在者投票の件」を聞いた。
印鑑が必要とのことだった。
「父だけ?」と思ったら
母は「投票しない」という意思表示をしたらしい。
投票所まで行かなければいけないならそう言うだろうが
施設内の食堂ですること、
それすら億劫なのか・・・と思った。
母はあそこに行ってから、とにかく全てのことを我慢して
生きながらにして死んでいる。
だから職員からは「痴呆」と思われている
でも、母は全部わかっているのだ。
ともかく、母が投票権を放棄したのが本人の意思ならば
尊重するしかない。
そう思いながら両親と面会した。
父からは「せめて半日でも良い、出してくれ」と泣かれ
何とか、それを叶えることを約束した。
口先だけじゃなく、本当にそれを実現してやらなければ。
2人の入れ歯を洗いながら思った
どれだけ長い間洗っていなかったのか?と思う汚れ具合。
洗面所でふと見たら、誰かの入れ歯がカピカピになって放置されていた。
どれだけ人手不足なのか、もしくは人によって見てもらえていないのか
ともかく、あそこでは介護が不十分なのだ。
それは入った時からわかっていた事実。
最低限のことをしてもらえない。
帰り際、選挙のことを思い出し、母に聞いた。
「別にしてもしなくても良い。でも、面倒かけるんでしょう?
だったら、もう私は投票しなくても良い。寝てる方がラク」
職員に対する遠慮?それとも本当に億劫なの?
どちらともはっきりしなかった。
ただ、積極的に投票する意思はないのはわかった。
でも、それならば逆に投票することも可能でもある。
無理強いするつもりはないが
せめて、投票も可能な状態を確保しようと思った。
当日、どうしてもベッドから出たくなければやめたらいいのだ。
私は気楽な感覚で帰りに事務窓口へ寄って
「母の分の書類を」と頼んだ。
一応投票用紙だけは用意してやりたいから、と。
ところが、事務責任者は帰宅した後で
残った事務員はよく事情がわからない様子。
イレギュラーな事態に対応不可能という感じで
明日改めて・・・みたいな感じになってしまった。
そんなに難しいことなのかな?
同じ用紙をもう一枚って、コピーじゃいけないのかな?
やっぱり役所に出す書類って形式があるのか?
私はややこしいことなら諦めるつもりだが
その辺を知りたかった。明日は来れない、
現時点でパッと手続きできないなら、それはそれで良いし。
そんな感覚。
そこへユニフォームを着た見たことのある怖そうなおばはんが来た。
いつからいたのか、突然現れて
「もう、締め切ったから」
取り付くしまもない、というキッパリとした口調。しかもタメグチ。
睨みつけて「それでも文句あるのか!?」という態度に
それ以上食い下がる気力は当然ない。
瞬間に「わかりました」と言ってきびすを返して施設を出た。
あの人・・・見たことがある
あの口調、態度、それに記憶がある。
でも、私はたった一年前のことなのに
あの頃の介護問題のゴチャゴチャを忘れたくて自分で消去してしまっている。
たしかあの人は、入所の際の事前面接で家に来て
あの口調で最初から最後までタメグチの上から目線で
現れて消えていった人だった。
でも、名前は思い出せない。
夫に話すと「おかしいな、そんなに早く締め切りって?」
「ただ単に面倒なことしたくなかっただけじゃない?」
彼も「お義母さんは、積極的に投票したいわけじゃないだろうけど
でも、拒否しているわけじゃないはず、せめて当日
受けられるよう手配だけしておいても良いのにね、
ボケているわけじゃないんだから」
私も、そう思っていただけなんだけど。
そう
私だって、母も父もそうだけど、特定の政党を支持しているわけじゃない
宗教を持っているわけでもないから、その票を絶対確保!とか
そんな差し迫ったことではないのだ。
ただ、年をとってもずっと「選挙だけは義務だから」と
たとえ白票であっても投票にいくのが国民なんだと言っていた親だから
私はそれを思っただけ。
それが、そんなに厄介なことなんだろうか?
今まで選挙時に入院した際などは、結構簡単に
不在者投票の手続きをしてもらっていた。
いや、積極的に病院側が手続きをしてくれてたけど。
どうしても気になったので選挙管理委員会に電話してみた。
すると、案の定・・・だった。
別に締め切りなど過ぎていなかったのだ。
それどころか、たとえ郵送であってもまだ全然間に合う。
まして、投票の意思を示した人を拒絶するなど・・・
あってはならない行為らしい。
施設では「コピーは不可」などとも言われた書類だが
実際にそれはコピーだろうが、手書きだろうが
記載項目に漏れがなければ済む、前段階の書類。
施設に電話した。
すると事務責任者は謝罪し、母の分の書類を送る、と言った。
自分が不在だったから、とか何とか・・・
でも、そういう彼女の口から出ることは
ボロがどんどん露見するばかり。
コピーじゃダメだ、とか、書類を取り寄せなければ等々
私が選管に聞いていなければ、信じただろうもっともらしい言い訳。
それをひとつひとつ指摘すると、認めるの繰り返し。
なぜ最初から本当のことを言わないんだろう、詭弁。
まるで事業仕分けを見ているような感覚に陥った。
謝罪がほしいわけでもないし、クレーマーでもないのだ私は。
ただ、なぜあの人が「締め切った」と言ったのか
その意図を知りたくなった。
あの施設では選挙権を行使する老人は、ほんの数人とわかった。
聞き出して知った事実。
介護度が高い人が多いから予測はしていたものの
その人数の少なさに一瞬驚いてしまった。
そんな数だったのか・・・。
職員は、面倒なことを増やしてくれるなよ、と思ったのだろう
5人も10人も一緒でしょう?と思うのは私のワガママなのだろう。
「どうせ親を自分でみていないくせに」
「アンタに発言権があるの?」
そんな気持ちで仕事しているんだろう、あそこの職員は。
実際に介護の前面に立って大変な仕事をしている若い職員は
皆礼儀正しくて、実は親切な性格の子もいたりする。
でも、その指揮をとる役職のついた中堅職員は
ケアマネを筆頭に全部が腐っている。
介護に戻るということは、彼らとまた対峙するということ。
これが本当に精神的にキツイのだった・・・
体力的に少し自信が出て来たけれど
テキは老人ではなく、あの職員たちだったのだ・・・と思い出し
途端に気力が萎えてしまった。
でも、「怒り」という感情を持つまでに回復してきたんだな、
なんて思って自分で苦笑してしまった。
母の不在者投票は諦めることにした。
職員と対決してまで、それをすることをきっと母は望まない。
ことを大きくして、職員に虐待されるのは私の意図ではないのだ。
どうにもならない状況で
いっこうに良くならない体調。
親を出さなければ!せめて外泊させなければ!
気持ちだけは焦るが体力がない毎日。
入院仲間はどんどん回復しているのに
私はメノポーズのせいなのか何なのか
回復とは程遠い日々。
そんな中、夫から出た「転地療養」の案。
医師に相談すると意外なことに「是非!」と勧められた。
電話やメールに怯える私の日常。
それはもう何年も続いていることだけれど
両親が自宅で自立生活をしていた時は
電話がなるたびに「ドキッ」とした。
老健にいる今も、結局それは変わらない。
老健に入った後の方が心配度が増すなんて
本当に情けない話しだけれど・・・。
それどころか老健に入れた後、
姉たちに任せて
私が療養に入ってからは
彼女たちからのメールっていう厄介ごとが増えた。
ヘルパーさん達にお願いしていた頃の方がまだマシ。
緊急案件とそうでない区別のつかない姉は
ちっぽけなことでイチイチメール
そして愚痴・・・。
医師は「電話や介護の諸々から一旦隔離された方がいい」
その意味で転地療養は効果があると思う、と。
もし行かないなら「携帯の電源を切って
家の電話もコードを抜きなさい」
それでも、どうしても行く気にはなれなかった。
きっと行って帰ってきたら何か気分が変わる
気の流れが変わる・・・そんな気はしてたけど
いかんせん、そういう気持ちになれないのだ。
とりあえず、家で引きこもることを決め
10日間、姉に留守すると嘘をついた。
夫の実家で休む・・・ということにして。
だから「10日間、音信不通だ」と。
これまでの何十年間、私が親を見てきたことを思えば
今の姉たちに負担をかけている現状を
私は気にしすぎているのだ。
自分に言い聞かせる・・・
きっとその間、親は急変することなく生きてくれるだろう。
神様がいるとしたら、
きっとそれくらいは許して見守ってくれるだろう。
そして私は、結局神戸に行った。
医師には「行きなれた場所、親しみも土地勘もある場所」
を勧められたけれど、事情があって神戸になってしまった。
日本全国、だいたいの都市には仕事で行っていたのだけど
神戸ってのは、実は初めて。
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